氏   名 :  大石陽子

 職   名 : 助教授

 担当コース : 器楽(ピアノコース)

 担当授業名 : 器楽実技研究 I 〜 IV、室内楽 I 〜 II、ピアノ I 〜III







プロフィール
熊本県出身。
福岡女学院高等学校音楽科卒業
武蔵野音楽大学器楽学科ピアノ専攻卒業、同大学院ピアノ専攻修了
リサイタル、ジョイントリサイタルでのソロ活動の他、協奏曲、室内楽では国内外の演奏家と共演。地域の音楽活動にも参加している。

コメント
「あなたはピアノが好きですか?」、幼い頃から大学生まで、私が最も尋ねられたくない 質問でした。「私はピアノが好き!」という人に疑いを持ち、「私はピアノが嫌い」という人には嫌悪感を抱くという、何とも哀れな歳月でした。音楽は大好き で、特にオーケストラを聴くことには夢中でした。「ピアノは平凡な楽器」と思われていることが嫌でしたし、一人でやるのもつまりません。けれど、他に弾け る楽器はなく、ピアノにしがみついていました。4年生の11月、W教授のレッスンで、私の心の氷はすっか溶けたのです。先生は、バッハのパルティータを通 して、日本人が苦手とする拍子感、舞曲のリズムなどを極めて自然な模範演奏で示された後、隣のピアノで私が弾くのに合わせて和声の伴奏をつけ、どんどん私 を引っ張っていかれました。その瞬間、私は踊り乍ら弾いているかのような感覚に包まれ、「ねぇ、これなら踊れるでしょ!? 誰か踊って!」と叫びたい気分でした。自分の音がこんなに弾んでいる。楽しくてたまらない。今、私はピアノを使って音楽してるんだという実感。「ピアノで 良かった!!」と生まれて初めてそう思いました。
身体で感じる拍子、リズム。心に届く、語りかける音たち。それらを一緒に深めましょう! そのための打鍵方法も指先の感覚も磨いてゆきましょう。あなただけが出せる一音のために耳をすまして。