氏 名 : 平田康一
職 名 : 助教授
担当コース : 器楽(ピアノ)
担当授業名 : 器楽実技研究(ピアノ)I 〜IV
プロフィール
長崎市出身。長崎県立長崎西高等学校卒業。
武蔵野音楽大学器楽学科(ピアノ専攻)卒業。
オーストリア(ウィーン)において2年間、ヨーゼフ・ディヒラー教授のもとで研鑽を積む。これまで4回のリサイタルの他、ジョイントリサイタル、ピアノ協
奏曲、室内楽、伴奏などの演奏活動多数。研究論文:「ドビュッシーとラヴェルの共通点と相違点」
コメント
作曲家がこの曲で伝えたいことは何だろうという疑問を持ったことはありませんか?
私たちは300年前の作曲家から現在の作曲家に至る幅広い年代の曲を前に、素朴な疑問として湧き上がるこの重大な問題に向き合って、いかに解決するかを常
に考えてみる必要があります。これまでは先生に言われたと通りにピアノを弾くというパターンが多かったと思いますが、大学生になって自分で考え自分の気持
ちで作曲家に接し、自分の色を出した演奏を心がけるということを自覚することが大事です。スタニスラフ・ブーニンというピアニストがいますが、彼がレッス
ンを受けている様子を撮影したテレビが10年程前にありました。そこでは先生の教えに対して自分の意見を堂々と述べていました。そして話し合った結果、
ブーニンの主張が採用されていました。
作曲家が伝えたい事は何だろうと考えることがその人の演奏の独自性を生み出していると私は考えます。どうぞレッスンでは決して受け身にならないで下さ
い。受け身のレッスンでは独創的な音楽は生まれてこないというのが私の考えです。
私のクラスでは指の訓練としてコルトーの「ピアノテクニックの合理的な原理」あるいはプレディの「ピアノ教本」なども必要に応じて使っています。この教
本についての御質問があったらいつでも受け付けます。